「う~わメッチャアクセス下がってるやん。」
と思った治療家のあなたへ。
2018年8月1日に、グーグルがコアアルゴリズムのアップデートを実施しました。
今回のアップデートで、突然ホームページやブログのアクセスが下がった治療院も多いんじゃないでしょうか?
アルゴリズムのアップデートは、ここ数年1年に数回実施されています。
前回2018年3月2日、4月16日のアップデートでも、治療院は大きな変動がありました。
今回8月1日のアップデートも前回同様治療院のサイトは、最大級の順位変動が起こっています。
今日は、そんなグーグルのアップデートで何が起こったのか?
その概要や治療院に対する影響、今後治療院はどんな対策をとっていけばいいのか?について、書いていきたいと思います。
グーグルのコアアルゴリズムアップデートって何?
コアアルゴリズムアップデートとは、Googleが検索アルゴリズムのベースの部分を大きく見直すこと。
まずアルゴリズムって何かを説明しますね。
インターネットで何かを検索したら、上からズラ~とブログ記事やホームページなどが出てきますよね。
この順位を決めてるのはグーグルなんです。
で、その順位を決めているのが「アルゴリズム」というプログラム。
分かりやすく言うと、グーグルが検索キーワードに対する検索順位を決めるときの基準ですね。
つまりアルゴリズムのアップデートというのは、検索順位を決める基準を見直したってこと。しかも大幅に。
で、全く影響の出ていないジャンルもあるのに、なぜ治療院は大変動と呼ばれるぐらい大きく順位が動いたのか?ってことを説明していきます。
まずはGoogleを知ること
まずホームページやブログを運営する上で、知っておいた方が良いこと。
それは、今のインターネットの世界はグーグルが中心であるということ。
インターネットを使うということは、グーグルのシステムを使わせてもらっていると思ってください。
だからすべてのルールを決めているのはグーグル。
だからグーグルはネットの世界では神様みたいなもの。
そしてグーグルが何より優先するのは「ユーザー。」
検索してくる人が打ち込んだ「キーワード」の検索意図に対して、より正確に、より有益で良い情報を提供しているサイトが上位に上がるってこと。
この情報の質や精度を上げるために、Googleは年に何回か検索に対するルールを見直す。
これがアップデートといわれるものなんです。
で、なぜ治療院に大きな影響が出ているのか?ということを説明していきます。
発端は2016年のWELQ問題
2016年にDeNEが運営する医療系サイト「WELQ」が休止に追い込まれました。
理由は正確さを欠いた記事や無断転用、コピー記事などが大量に見つかったこと。
医療系の記事というのは、直接人間の健康や命に関わることですよね。
そこに医療の知識のない人達を雇い、適当なことをたくさん書かせ、しかもそのサイトが検索上位を占めていた。
例えば「右肩につくのは守護霊」など、医療系サイトとしてユーザーにそれ伝えるの???みたいな記事も多かったようですね。
考えると怖い。
医療に関することを書いた記事があったとして、それが全部ウソだったら?
そんな記事が検索の上位にあったとしたら?
それを読んだ人が信じてしまったら?。
その辺をグーグルも問題視したんですね。
2017年グーグルが日本独自のアップデート
そして2017年2月3日、グーグルが公式ブログで「オリジナリティーの低いコンテンツを持つサイトを、上位に表示しないようにアルゴリズムを変更した」と発表。
これは「日本語検索で表示される低品質なサイト」への対策ということ。
それまで、日本語圏だけのアップデートはなかったようなので、WELQ問題に対処したということ以外には考えにくい。
で、さらにここから医療分野に対するアップデートがさらに続いていき、2017年12月、今年にはいってからも3月、4月に大きい変更が行われた。
もちろんアップデートは医療分野だけではないし、小さな変更というのは日々行われているけど、こういう発表がある時は大きな変動があったときなんですね。
そして今回のアップデートで大きく影響を受けたのはYMYLに関するサイトと言われています。
Googleが重視する「YMYL」とは?
ではYMYLとはいったい何でしょうか?
これは「Your Money Your Life」
分かりやすくいうと、お金、健康、安全、法律に関するようなこと。
まぁいえば、人生を左右するような大切な情報を中心に見直したってことですね。
だからより今までより情報の精度、信頼性、サイト運営者は誰なのか?とうようなところを慎重に判断しているんでしょうね。
そして治療院というのは、扱うものが「健康」という、まさに人が生きていくうえで最も大事なことを生業にしているから、もろに影響を受けているということ。
ではどんなサイト、どんな記事を書いていけばいいんでしょうか?
そこで押さえておかなければいけないのが「E-A-T」です。
E,A,Tって何?
Googleはページの検索順位を上げるには「被リンク(他サイトからリンクをもらっていること)」と「コンテンツが高品質であること」が必須であると言っています。
で、Googleに高品質なコンテンツとして認められるために外せないのが
「E-A-T」。
E-A-Tとは高品質なコンテンツの特徴3つの頭文字をとって表したものです。
1、Expertise(専門性)
2、Authoritativeness(権威性)
3、Trustworthiness(信頼性)
この3つを特に重視するということ。
専門性、権威性、信頼性のあるサイトとは?
グーグルが言う医療分野での専門性とは
高品質な医療関連のアドバイスは、適切な医療専門性を備えた、もしくは専門機関から認定済みの人もしくは組織によってもたらされるべきだ。
高品質な医療アドバイスや情報は、プロフェショナルな立場から書かれ、制作されるべきでありまた常時編集され、レビューされ、更新されるべきものである。
中略
特定の医療情報や助言(生活における経験の説明とは異なるもの)は医者、もしくはその他の医療/健康に関するプロフェッショナルから提供されるべきである。
と言っています。なんか難しい言い方ですね。
どういう事かと言うと、あなたはその分野のプロフェッショナルなんですか?ってこと。
もちろん治療院を経営してるので専門家なんですが、あなたのサイトや記事を見ただけでそれが理解できるの?ってこと。
どこかのサイトから引っ張ってきたネタを書いて、ちょっと変える。誰でもできるようなことでは専門家だと思ってもらえないでしょうね。
専門家だからこそ発信できること、経験したからこそ伝えられること、そんなプロフェッショナルとしての記事が評価されるようになってきている。
そして
・突出した専門分野の知識、経験
・国家資格などの取得
・プロフィールなどに経験や資格などを書き、専門性を見えるようにする
・その分野で長期間活躍をしている実績を見えるようにする
などの工夫も必要なんじゃないでしょうか。
で、実際にどういうサイトを作っていけばいいのか?てことですね。
今後はどんな対策をしていけばいいのか?
今後の対策は?
アップデート前までしっかり順位がついていたけど劇的にアクセスが減ったあなたは
ホームページにも個別記事にもそこそこアクセスがあったのに、思いっきりアクセスが減ったあなたは、もう少し様子を見た方がいいと思います。
その理由は過去のアップデートの歴史から。
過去のアップデートを見ても,アップデート後すぐというのは順位が安定しません。
アップデート前に1位だった記事が一気に圏外に。そしてアップデート後1か月~3か月してから、一気に順位が戻ったという例もある。
今回でいうとアップデート前7月末にアクセスが伸びていたという話をよく聞く。
そして一気に落ちた。
でも半月たって徐々に回復してきている人もいますし、アップデートの影響を受けていない治療家さんもいます。
まだ読めないところがあるんですね。
そして今回のアップデートに関して言うとなんでなん???という疑問がかなり多い。
多くの治療家さんのバックアップをしていますが、ものすごくおかしいという事例を多く見かけます。
想像ですが、基本的な感じでいうとドメインパワーの強いサイトやポータルサイト、病院のサイトが上がってきてるという傾向にはあると思います。
でもね、全然更新していないサイトや質の低いサイト、特にしっかり書いているわけではないアメブロのサイトなどが上位に上がってきたりしてる。
逆にしっかりブログを書いていて今まで上位に表示されていて、サイトをチェックしても問題が見当たらない。でも順位はぶっ飛ばされている。そんなサイトも多い。
だからこれからまだ修正されていくはずです。
一時的に上がったり下がったり、ホントにアルゴリズムが安定するまでは様子見でいいんじゃないでしょうか。
ただ、黙ってみてるんじゃなくて次に動き出す準備をしておいた方がいいですよね。
今回のグーグルのYMYLを重視するというのを考えると、様子を見ていても復活しないということも十分に考えられます。
治療院経営という目線で見た場合の今後の対策はどうしたらよいのか?
アップデート後に必要な対策3つ
今回のアップデートを受けて改めて感じたこと3つ
・E-A-Tを意識して質の高い良い記事を書く
・SEOだけに頼らない
・ユーザーを完璧に満足させる記事を書く
質の高い良い記事を書く
アルゴリズムの基準が変わったとはいえグーグルは読む人にとって有益な記事は上位に上げてくれる。
記事内の文章だけではなく「専門性」「権威性」「信頼性」というサイト全体としての質を高めることも大事。
あなたは誰?
専門家なの?
その業界でどういうポジションにいるの?
あなたの書いた記事の裏付けは?
あなたは信頼できる人?
書く内容だけでなく誰が書いているのか?ということも意識して書かなければいけなくなってるということ。
SEOだけにたよらない
SEOに限らず「1」という数字は避けたい。
ライン@、PPC(有料広告)、SEO、MEO、フェイスブック、ツイッター、インスタにしても集客媒体や顧客との接触する方法が「1」というのは良くない。
特に上記のものは全部誰かのものを借りてやってる。
今うまくいっていても、もしその媒体が弱くなったら?何かが起こって使えなくなったら?って考えると複数媒体を使っておけるようにしておきたい。
そんなことはないと思わず、もしもの時を考えておくということ。リスクマネジメント。
オンラインなら、使わないとしてもメールアドレスを聞いておく、オフラインなら、名前、住所ぐらいはリストとして残すというのは必須。
集客媒体や認知媒体、接触媒体を複数持っておくのは鉄則。
ユーザーを完璧に満足させる記事を書く
これは一言で言えば「ユーザーのためになるサイト」ということ。
検索ユーザーの求めている検索意図に対して的確に親切に分かりやすく書く。
検索キーワードではなく
「検索意図」。
グーグルの検索エンジンはユーザーのためにある。
だからユーザーに寄り添ったコンテンツを作るということを意識するべき。
アクセスの上がりやすいブログの書き方
これもテクニックではなくユーザーのために書いてるサイトは上がりやすいってこと。
評価のしかたってね、どんどん変わっていく。
より良い評価をするためにアップデートが行われる。
そして評価の基準はアップデート毎に変わる。
もっと言えば毎日見直されてる。
だからアクセスを上げようとして、評価の上がる書き方を学ぶよりユーザーが喜ぶ書き方を学ぶ。
テクニックで上げようとするより、検索ユーザーを喜ばす記事を書く。
ユーザーに必要とされるコンテンツが生き残るということ。
まとめ
長々と書いてきましたが、今後1番大切なことは「検索ユーザーにとって質の良い有益な記事を書く」ということ。
ホントにこれが全てだと思います。
それプラス
「専門家が書いたのか?素人が書いたのか?」
「治療院を経営している」という理由だけではなくそのジャンルの中での権威性はあるのか?
「その立ち位置からの独自の切り口は?」
「あなたのサイトの情報は誰が見ても信用できるのか?」
などが今後はしっかり見られるようになるんじゃないでしょうか。
難しいと思うかもしれませんが治療院経営もブログも基本は同じ。
流行っている院に共通することは
「患者さんが喜ぶ治療院である」ということ。
患者さんを喜ばすことができる院は流行ります。
ウェブサイトも同じ。
「ユーザーを喜ばすことができるサイトにはアクセスが集まる」
ブログを書くとき必ず頭に置いておかなければいけないこと、
「画面の向こう側には人がいる」
画面の向こうにいる人を満足させてあげてくださいね。
SEOの専門知識を持った治療家がアクセスの上がるブログ記事の書き方を無料で指導、添削します。
全日本スペシャリスト治療家協会会長 杉本 敏男
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